乗馬マシーンが買えないので提督が代わりにやってあげるといったら
素直に騙されてまたがってくれる天津風。ちょろい。
BOOTHに1冊追加しました。
島風本『緊急整備』
これからもこの調子でちょこちょこ追加していきます。
既刊で欲しい本があれば遠慮なく言ってください。
——
トイガン話。
MAGPUL PTSのMASADA SVをGBBキットを使ってガスブロ化していたんですが、
擦り合わせやスプリング調整など色々手を尽くしてみたものの、
パーフェクトと言えるほどには満足いく完成度に至らなかったのと、
KSCからそのうちTANカラーのガスブロMASADAが出るかも?ってことで
ガスはそっちに期待して、電動に戻してみることにした。
その前にガスブロ化したMASADAの何が一番問題だったかというと
セミオートでの動きはそれなりにいい動作になったものの、
フルオートがどうしても調整しきれずバッチリ決まらなかったことと、
亜鉛合金のボルトがハンマーに負けて凹み始めたあたりで限界を感じた。
で、とりあえず保管していた電動用のメカボを用意。
ビス3本抜けばロアから外れる。うーん、この手のメカボにしてはかなり楽。
PTSのロゴが刻み込まれた専用メカボですね。
他にパッと見気になる点は、モーターがコードと一緒にシュリンクフィルム
みたいなのに包まれている点。そういうのはあまり見たことがない。
反対側。
これといって特別な構造はないように見えます。
上の写真でもわかりますが、なぜか軸受けのうちひとつ、
ベベルギアの軸受けだけがベアリング軸受けになってます。
SVは廉価版なので、その辺でも経費削減でしょうか。
なぜひとつだけ残したのかは不明。
(→※ ノーマル版でも同様らしい。)
廉価じゃないノーマル版ではメカボ自体も黒く塗装されていますね。
メカボ尻。
このビスを外せばメカボを開かずにスプリングが抜ける仕様。
たまにありますけどホントありがたいですね。
といってもスプリング交換する時は大抵メカボ開けて中メンテしますけど。
とりあえずスプリングは抜く。まずマイナスドライバーでビスを外して、
中のスプリングガイドを六角レンチで少し押し込みながら回せばOK。
これでうっかりメカボ開けるときにバビョーンガッションみたいな事故は回避。
メカボ右側面のコード配置確認。
うーん、やけに凝ってるというか、細かくコード通してますけど
ぶっちゃけこういうのいらないっていうか、素直に穴を下の穴とくっつけて
くれた方が、コードの取り回しよくなるし嬉しい。
うっかりするとコネクタが通らないとか、通してからはんだ付け必須とか
いろいろ不便ですからね。
で、赤を辿ってモーター側。こっちもはんだ付けか・・・。
いやマルイでもはんだ付けは結構ありますけどね。
今回はモーターをマルイのEG1000に交換するので外す必要があります。
次回以降面倒なのでコネクタ化してしまいましょう。
交換後にSBDも設置します。
さっきの穴の反対側。こっちも同様に穴を通してますね。
あとなんか赤いコードが余ってぎゅむってなってた。
一応大きな問題はないんだろうけど、個人的にはこういうのなんか嫌ですね。
とりあえず気になるポイントとして置いておく。
モーターを外せばあとはビスを抜くだけで簡単ご開帳。
中身は・・・さすがにギアグリスが古くなって乾き気味。
でも中華ガンによくある機械油みたいなやつベトベトメカボよりは
ずっと綺麗で丁寧な感じ。なんか軸受けが外れてますけど。
スイッチはマイクロスイッチ。
それ以外はまあ特に目立った特徴はないかな。
ごく普通の、むしろシンプルなメカボ構成です。組み直しやすかった。
よく見るとなんかあちこちに金属片のようなものが。
ギアでも削れてるのかと不安になったけど、どうやらスプリングのメッキですね。
ほとんど使ってないのにこの有様。使ってなかったせい・・・かも?
使ってるうちにボロボロメカボ内でこんなもの散らされたんじゃ
たまったものじゃないので、スプリングは交換決定です。
ギアもあまり特徴はないかな。
せっかくなのでショック吸収セクターギアとか入れようかとも思ったけれど
調べてみたらめちゃんこ高かったので諦めた。
よくは確認してませんが、シムは厚さがそれぞれ分けて入れてあるので、
ある程度調整されていると期待してそのまま使う。
一通り全外し。あれ、スイッチが写ってませんね。
こうして並べておくことで、特にシムを左右と位置を忘れないように。
シリンダーは穴のないタイプ。バレル長からしてちょっと容量大きいかもね。
この後すべて綺麗にグリスを落として清掃しました。
メカボも綺麗に。
軸受けは瞬間接着剤で軽く固定。ギア等もしっかりグリスアップしておきます。
ピストン拝見。構造的にはマルイと同じように、先端から蓋されて
簡単にはピストンヘッドを外せない仕様になってますね。
透明だけど素材は多分ポリカで頑丈そうではあります。
古いグリスが残ってるのでこれももちろん清掃。
ピストンの歯は1枚金属、後端の1枚が落とされていていい感じ。
この辺も清掃してシリコングリスでグリスアップ。
マイクロスイッチ拡大。うーん、交換した方がいい・・・のかな?
マイクロスイッチは初めて扱うので詳しくなくて判断できません。
オムロンとかで代用品がありそうですけど、とりあえずこのままで。
そんなことよりコードの被覆が破れていることが気になる。
とりあえず熱収縮チューブで補修しましたけど、赤のねじりもあるし
結局は配線全部張り直すことにしました。その方が気持ちいいし。
と、いうわけで手元にあったテフロンコードに全とっかえ。
ついでにヒューズがないことに気付いたので、ブレーカーを噛ませました。
次世代電動ガン用に20Aを持っていたので使いましたが、
この電動ガンなら15Aでよかったかもしれませんね。そっちも買っておこうかな。
配線を張り直したスイッチを設置、
グリスアップしたギアとピストン、タペットプレートなど一式を戻し
シムも間違えず入れ直せばあとは閉じてからスプリングを入れたらフレームに納めて一段落。
この状態でとりあえず動作確認したら次の作業へ。
次。MASADAはホップがあまり良くないらしいので対策もします。
交換用ホップアームを用意。写真には写ってませんが赤と青があって、
黒は元々入っていたもの。今回は赤を使います。
・・・が、このアームに付いていたバネを紛失。途方にくれたものの
サイズ的にG18C用のローディングノズルリターンスプリングが流用できそう
だったので、短く切って入れました。アーム側の穴をほんの少し広げる必要あり。
本当に僅かなのでマイナスドライバー突っ込んでぐりぐりしました。
チャンバーのとこに赤いアームがチラリ。良さそうかな?
精度は実際に長距離で撃ってみないとわからないので
レンジかサバゲフィールドで使ってみるまで結果は不明ですね。
あとホップパッキンをマルイに換えておきました。
そしたらもうアッパーとロアを組み合わせて完了。
GBB準拠なせいかピン2本でのテイクダウンがとても楽でいいですね。
忘れずに初速テスト。
論外とわかっていたものの評価用に元のメッキ剥げスプリングを使ってみたら
80m/sくらいでさすがに低すぎでした。
安心一番マルイのピストン&スプリングセットに交換してみたら85m/sくらいで
まあマルイの箱出しよりちょっと低いかなくらい。うーん、悪くはない。
悪くはないんだけどやはりもう一息かなー?
なお交換とメッキ落ち清掃のためにまたメカボ開けてます・・・。
マルイのピストン&スプリングは一体型で、加工しないとスプリングだけ交換
ってのはできないんですよね。
なぜか余ってたLAYLAXの90スプリングを使うものの98m/sとギリギリ過ぎ論外、
そこから数巻きほどスプリングカットして、綺麗じゃないけど座巻を自力で作り、
94m/sという満足な値に落ち着きました。いいよね90代前半。安心感◎。
使い込んでると多少下がるだろうし、今現在ブレてもMAX95ならパーフェクト。
サイクルは14.3〜14.6発/sですが、バッテリーが満充電ではないので
満充電すれば15〜16発/sといったところでしょうか。こちらも上々。
そんなわけでPTS MASADA SV、電動化&メンテナンス完了。
装備はライト、フォアグリップ、ドットサイト、バックアップサイトとシンプルに。
フォアグリップはレイル不要のMVGバーティカルグリップにしたかったけど
結構探したものの手に入りませんでした。
ざっとまとめると
メカボ内清掃、軸受け固定、再グリスアップ、メインスプリング変更初速調整
配線張り直し、ブレーカー設置、EG1000モーター導入、モーター位置調整
モーターをはんだ付けからコネクタ化、SBD設置、ホップアーム改善
以上・・・かな?
結構時間と手間はかかりましたが、いい感じになったと思います。
ガスブロ化した時もそうでしたけど、手間がかかるってのはそれだけ楽しめるって
ことでもあるんですよね。ホントたくさん楽しみをくれるいい銃です。
あと希望としてはショック吸収ギア使ってみたいんですけどね。値段がね・・・。